「シンプルノットローファー」衿沢世衣子

シンプルノットローファー

シンプルノットローファー


以前QJのバックナンバーを読んでたときに気になったマンガ。
発売延期などもあって期待度がかなり高まっていたんだけど、
その期待を裏切ることのない良作でした。


女子校を舞台に女子高生がなにげない出来事を通して
いろいろ考えたり成長したりするオムニバス。
毎回主人公が違うんだけど、制服の着こなしや言動でキャラ分けされてるのが
気が利いてる、というかリアルな感じがして良いです。


特にお気に入りの話は、何か悪いことをしてるわけでもないのに
どうもタイミングが悪くて人に迷惑をかけて叱られちゃう、無闇に元気な女の子ナカジの話。
本人は自覚がないからなんで叱られてるのかも分からなくてやるせない、
という、「ああそういうことあるよね」感がすごく好きです。


華やかで面白い話が多いので、アニメ化したらきっと素晴らしいとか思いながら読んでました。
となるとおたく的に面白くなってくるのが「脳内音響監督遊び」。
自分が音響監督になったと仮定して脳内で勝手に声優オーディションを開催し配役を決めていく、
自己完結型で金のかからない究極の遊びです。
ちなみに上記のナカジは阿澄佳奈がいいと思います*1

*1:誰も聞いてねぇ!