湘南の中国人
配属先の同期で中国の人がいる。
日本に来たのはこの4月。
日本語はほとんどしゃべれないが、アニメが好きだとのこと。
ちなみに「おたく」っていう単語は分からないみたい。
僕が好きなアニメは?と問うと
「HUNTER×HUNTER、Fate/stay night、少年陰陽師・・・」
すごいラインナップだなぁと思ったけど、今時なら日本でも普通か。
住んでいるところは湘南のあたり。
湘南は住みやすい?と聞くと
「いろいろお店があって便利です」
僕の住んでいるところより栄えてるみたいで良さそう。
話を聞いていると
「湘南はスラムダンクの舞台にも近いし」
と、面白い話が出てきた。
なにやら地元中国の友達に湘南の話をすると、
「湘北には行った?」という話になるらしい。
「湘北高校は実在するの?ネットで比較写真があった」
僕はスラムダンクに全く詳しくないからよく分からなかったんだけど、
彼はどうやら聖地巡礼をしたいみたい。
そっから聖地巡礼話をしてたら
「イチゴマシマロってあるでしょ」
ますます面白い話に!
どうやらありふれた日本の街並みを見ると、
苺ましまろで描かれる風景を連想して嬉しくなるとのこと。
民家とか、学校とか、「とまれ」の標識とか。
外国の人が日本の風景っていうと京都だとか東京の都会だとか
そういう有名で記号的なものを連想するのが常だと思っていたし、
日本国民としてもそういう部分を紹介するのが当たり前だった。
そんな僕たちにとって「普通」の風景を
その中国人にとって特別な風景にしてくれたのが
「苺ましまろ」だったと思うと少し感慨深いかも。
「かみちゅ!」も面白いよー、と薦めておいた。