長期連載の妙。

うしおととら読んでる。
ろくでなしBLUESは途中で抜けてる巻があるから中断。
うしおととらもまだ読んでる途中。
こっから先に書くことはその前提で書いてます。
あしからず。




うしおととらろくでなしBLUESもそうなんだけど長い連載は読むのが大変。
作者1人の意思で描かれるものじゃなくなるし、
話が続くと世の中も変わってくるし、
連載を続けるうえでの無駄も多くなってくる。
逆に短編だとあまりその心配がなく安心して読めるから好き。


長編は単純に「面白い!」って言えなくなってくる。
今読んでるとこは本当に面白いのか?と疑問が浮かぶ。
人気があるからこういう話が出てくるんじゃないか?
この話である必要があるのか?と勘ぐってしまう。


とは言えそもそもこれら二つの作品には構成の時点で大きな違いがある。


うしおととらは一人の少年と一匹の妖怪の冒険譚だ。
白面の者を倒すという目的のために話が進んでいき、
その目的が達成したとき物語が終わる*1
その旅の途中で様々な仲間と出会い、妖怪と戦い、
その中で人間として成長する姿を描く。


ろくでなしBLUESは男気溢れる一人の英雄的不良「太尊」と
その仲間との毎日を描いた作品。
大体いつも他の高校の不良とかと喧嘩してるんだけど、
基本的にスタンスとかやってることは最初から何も変わらない。
時間はリアルタイムで進んで状況は変化するけどやることは変わらない。
つまり物語の終わりは見えない*2


こんなこと言うのも野暮だけど、
僕はどちらかというとうしおととらよりろくでなしBLUESの方が気に入った。
うしおととらの世界観も素敵なんだけど、
歳をとったせいか冒険モノに素直に感情移入出来なくなった気がする。
面白いからどんどん次を読みたくなるんだけど、
「戦いとか回想はいいから早く話を進めろよ!」とか考えてたりする。
ろくでなしBLUESは雰囲気を楽しむような漫画だからあまり展開には気にならない。
小さい頃の僕だったらそれが退屈で読んでない。
逆にうしおととらの方が好みだっただろうと思う。
歳をとることで得る感覚もあれば失う感覚もあるんだなぁ。


と、そういう話だっけか。
そういう話だったってことで。

*1:いや、なんかいろいろあると思うけどとりあえずそういうことで話が進んでるからそういうことで。

*2:強いていうなれば太尊がボクシングで世界チャンピオンになることが目的だけどそれが描かれなくても話は終わりそう。