友達はデジタルになる?

昨日の日記にいろいろとコメントを頂いたので早々に続きを書く。


まず、コメントを踏まえて昨日の日記のおさらいと意図の解説。




タイトル「恋愛はデジタル、友達はアナログ」というのは
正しくは「恋人はデジタル、友達はアナログ」だと訂正*1
恋人が「いる、いない」で答えられる(=デジタル)のに対して、
友達には定義がないので自覚的に数値化出来ない(=アナログ)。


例えば「あなたには恋人がいますか?」という問いに対して
「はい、います」「いません」という答えが期待できる。
だけど「あなたには友達が何人いますか?」という問いに対する返答は困るだろう。
普通、明確に「現在、友達は○○人」と数値化してはいないから。
数えはじめたとしても「あの人は友達かな?ただの知り合いかな?」と考えはじめたら
数えることが出来なくなってしまう。




と、まあ現状把握としてこんな風なことが言いたかった。


問題はこっから。
mixiというソーシャルネットワーキングサービスというものがある。
キーワードの解説は以下。

ソーシャルネットワーキング


「人同士のつながり」を電子化するサービス。自己情報のコントロールや出会い系といった目的を掲げ、各社がサービスを始めている。

mixi


ソーシャルネットワーキングのサイト(SNS)の一つ。
300万人以上の参加者、60万以上のコミュニティ、1日1億PVという圧倒的な規模を誇る。
mixiでは、直接の友人・知人をマイミクシィ(マイミク)として登録することができ、日記の更新などを簡単にチェックできる。
mixiにユーザー登録する為には、既に登録している知人・友人から招待状を受け取らなければならない。

と、まあこんな感じ。


mixiに参加している人は基本的に本名で登録しており、
検索をかけると中学、高校などの知り合いが引っかかったりする*2
mixi内で自分の名前が表示されるときは、
「ニックネーム(数字)」といったように表記される。
この数字が「マイミクシィ」の数になる。
相手をマイミクシィに登録するためにはマイミク申請というものを行い、
相手から承諾を得られればお互いを友人と認めたことになり、マイミクシィが成立する。


つまり、その数字=友達の数という風に捉えることも出来る。
mixi内では「友達=マイミクシィ」と定義が定められているため、
友達の人数は明確化して数字にあらわされる。
現実のコミュニケーションにおける「友達=アナログ」という図式が
mixi内では「デジタル」に変わろうとしている。


ここで問題が生じる。


現実で自分にとって友人とも知り合いともつかない人に
マイミク申請をすべきか、またはマイミク申請をされたらどうすべきか、である。
アナログな関係であれば、仲良くなることもないかもしれないし、
仲良くなるかもしれない、という微妙な位置である。
だがデジタルであれば、ハッキリさせなくてはいけない。
マイミクになったとすれば必然的に相手の日記を見ることになる*3
また、相手にも自分の日記を毎回見せることになる。


本当に「友達」なのか、を問われる。
つまり、マイミク申請は一種の「儀式」だ。


恋人になるための儀式「告白」に「NO」があるように、
マイミク申請にも「拒否」がある。
告白されたときにNOというのが後味が悪いように、
マイミク申請の拒否もまた扱いがたい代物である。
好意で近づいてきてくれるのに「拒否」で返すのは辛いものだが、
今後を考えたときに、「拒否」を選ぶこともある。
しかもマイミク申請はもっと気軽に頻繁に行われるものだと思っていい。
大変扱いが難しいのである。


いままで曖昧だった交友関係をmixiはかなり明確にした。
これは素晴らしいことだと思う。
また、様々なコミュニティに属していることを示すことで、
その人の自己紹介的な役割も担うのも面白い。
だが、あまりに明確にしすぎたために
「友達」か「非友達」かで括られるという事態に陥っている。
昨日述べたようにアナログスキーな僕は少々戸惑っているのである。


mixi参加人口は着実に増えていて、
中学高校の同級生を見ることも多くなっている。
元クラスメイトの意外な一面や趣味が見えることもあり面白いのだが、
それが良い面ばかりではないというのも事実。
僕なんかは日記でもちょこちょこオタクなネタを仕込んだり、
オタクっぽさを露呈している部分があるので、
何も知らずにマイミク申請した人は困っているんじゃないかと
勝手に心配したりしている。


ブログみたいに見たいときに勝手に見ればいいと思うんだけど、
コメントが当たり前のmixiではなんかリアクションをとったほうがいいかな、
なんてことを考えちゃったりもする。
友達になるのも意外と大変なのかもしれないなーとか
ヒドイことを考えたりもする。


長くなったけど、mixiってのはそんな感じですよ、みたいな。
是か非かで言うと是なんだけどね。
面白いし。
いろいろ考えてみるとmixiは大人のものなのかな、とも思った。
まとまってなくてすみません。
まとめようがなくなってしまったのでここらでしめます。
読んでくれたひと、どうもありがとうございました。

*1:いい言葉が浮かばなかったのでとりあえず恋愛とした。恋人だよ、そう恋人。

*2:検索でひっかけられるために本名にしている、というものかもしれない。

*3:見ない、ということも出来るが、それではマイミクの意味がないと僕は思う。