「チワワちゃん」岡崎京子

チワワちゃん (単行本コミックス)

チワワちゃん (単行本コミックス)


岡崎京子の短編集。
表題作「チワワちゃん」が読みたくて古本で探してたら
先日運良く100円で見つけて購入。


「チワワちゃん」は、バラバラ殺人の被害者になった少女のことを
その友人たちが少女のことをそれぞれ回想する、という話。
僕はまだ友人を亡くしたことがないのでこの感覚を味わったことが無い。
でもこの話はそういう感覚の話ではなくて、
死を通じて一人の友人を改めて再認識する、というところが面白い。
友人といえども結局お互いのことは何も知らないという事実を受け止めつつ、
それでも大切な友人であることに変わりはない、という・・・
なんか書いててクサイなぁと思うけど、そういう話だと思う。


あと「GIRL OF THE YEAR」って言う話が面白かった。
岡崎京子が描くマンガマンガした話は面白い。
展開はムチャクチャで、
オバカなキャラが大活躍なんだけど、
意外とこういう話にこそ共感が持てる。
こういう漫画描くとこが好き。