「ヘテロセクシャル」岡崎京子

短編集。
「女の幸せ」についての短編集、といった感じ。
漫画とちょっとした小説みたいなので構成されてる*1
ジェンダーを学んでいるからこれ読んだ、みたいなこと書いたけど
まさにドンピシャリな内容で驚いた。


とくに「うまくいってる?」という話は教科書みたい。
登場人物全員がそれぞれ違う幸せ*2を胸に抱いていて面白い。
「幸せの定義は人それぞれ」っていう、
当たり前だけど普段の生活では意外と気付かないことを
さらっと描いてのけている。

常識人の主人公がステレオタイプの「幸せな家庭」を目指して
無理して頑張ってブチ切れちゃうシーンが大好き。
岡崎京子はやっぱ時代と人を読む天才なのかなぁ、と思えた。

*1:僕はまだ小説読んでないんだけど

*2:シングル、レズビアン、非婚など。