「失踪日記」吾妻ひでお
昨日、父が母に
父「前に買った本、あれどこやった?」
と聞く。
母「ああ、あのマンガ。テレビの横だよ。」
僕は言うまでもなくマンガ漬けの廃人なんですが、
父は普通の読書家であり、マンガを自分で買うことは滅多にない。
今も、僕が買ってくる浦沢直樹しか読んでいないはず。
その父が買ってきたマンガとは・・・。
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: コミック
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僕「うおー!失踪日記じゃん!」
父「へっへー買っちゃった!」
やっぱ血は争えないなぁとか思いつつ、
横では母がすげー呆れ顔でため息ついてました。
妹はケータイをいじってました。
吾妻ひでおのマンガを読んだのは実は二冊目。
「オリンポスのポロン」*1をちょっと前に読んだんだけど
ワケ分からなかったので1巻の途中から読んでない。
あとは「教養としての〈まんが・アニメ〉」の中で
取り上げられていたのを読んでイメージを固めたくらい。
とにかくマニアックというか不可解なマンガを描くイメージが強かった。
その吾妻ひでおのマンガが最近新聞や雑誌などマスメディアにおいて
ベストセラーとして大々的に取り上げられている。
何事なんだろうと気になっていたのだが、
読んでみるとこれが面白いので納得した。
漫画家っていう変な職業の人がマンガを描くのが嫌になって
逃げ出してホームレスみたいな生活をする、その状況を描いた日記。
読者も漫画家も未知の世界をマンガにして表現する、というのは
「刑務所の中*2」と同じ感覚なのではないかなぁ、と思った。
それにしてもホント好き勝手やってる、というか。
チャリ部の旅行なんかは旅先の公園で自炊してそのまま寝たり、
「このパンまだ食えるかな?」っていうのをやってたりするので
なんとなくその感覚にも似てるなぁ、とか思いつつ。
そんなこと考えてたらテストから逃げ出してチャリ一つで
失踪してみたくなっちゃった。
そんなマンガ。
ここはマンガ読んで妄想するだけに留めておこう。