ローレライ

先日祖父と従兄弟と僕の3人で
巷で話題の「ローレライ」を見に行きました。


メンツそれぞれを一言プロフィールに表すと、
 祖父・・・元帝国海軍少年兵レイテ海戦参加76歳。
 従兄弟・・・「亡国のイージス」は読んだ文学青年18歳。
 僕・・・「ローレライ海洋堂の?」19歳。
な、なんてムチャクチャなトライアングルだっ!


そもそも祖母が祖父に
「たまには映画でも見に行ってらっしゃいよ」と言って
ローレライを薦めたことが発端。
テレビで宣伝ガンガンやってるし売れてるから、という理由で。
祖父は酔うと延々と戦争の話をするので、
僕や兄には評判がいいのだがウチの女性陣には人気がない。
戦争映画だと思って祖母は薦めたのだがこの映画、
当然そんなはずはなく。


それでも祖父は久しぶりの映画にそこそこ満足していた様子。
隣に座っていた従兄弟に「あれが魚雷だぞ」と、
画面の隅っこに出てきた魚雷をさして言ったりしていた。
ちなみに魚雷の仕組み、発射から命中までのプロセスを、
僕は以前完全にレクチャーされたことがある。


映画自体は小説をかなーり薄ーくしたような感じでちょっとガッカリ。
僕は小説の方を読んでないんだけど、
そもそも文庫4冊の小説を映画一本にまとめるのが
ちょっと無理がある気がした。
感動的なセリフが随所に散りばめられてるのだけど、
どれもこれも伏線が張られきってないままの断片的なセリフに聞こえた。
平成ガメラチームが作ってるので映像面を期待してたんだけど、
全体的にちょっと軽い印象を受けた。
CGっぽいというか。
でも「魚雷命中!轟沈!」って感じの映像はカッチョ良かった。


まあ、そんな感じで。
トミノ監督、アンノ監督がエキストラで出ていましたよ、と言っておく。
まさかそんなドッキリがあるともしらず見ていたので
どこに出てるかはちょっと分からなかったけど。